DVとは、「ドメスティック ・バイオレンス( Domestic Violence )」の略語で、
直訳すると「家庭内暴力」ということですが、
配偶者・交際相手等の親密な関係にある者からの身体的あるいは性的暴力をいいます。
ただし、さらに、最近はその概念が広く考えられており、
暴力には、精神的・社会的・経済的暴力も含まれると考えられています。
①身体的暴力 (殴る、蹴る、包丁等を振り回す、物を破壊する等)
※直接身体に接触しなくても立派な暴行です。
②性的暴力 (強要、避妊しない等)
※堂々と浮気する等の行為も含まれます。
③精神的暴力 (脅す、怒鳴る、無視する等)
※およそ通常人から見て耐え難い行為を行っている場合にはまず精神的暴力と言えるでしょう。
④経済的暴力 (生活費を渡さない等)
※勝手に妻の名義で借金をする等も含まれます。
⑤社会的暴力 (行動の監視・制限、周囲に悪口を言いふらす等)
※旦那の実家に入っている場合におけるお舅との共同による嫌がらせも含まれます。
社会学的・精神学的見地からの学術的分類もあるかと思いますが、
弁護士から見た場合の典型的な態様を以下にまとめてあります。
・そもそも暴力がいけないという感覚がない。
特に、嫌なことがあってストレスを受けたり、あるいはお酒が入ると暴力がエスカレートする。
→なんで暴力をふるったのかと問われても
「暴力を振るわれるようなことをするアイツ(妻)が悪い」、
「暴力を振るわれたくなければ俺の言うことを聞けばいい」、
「アイツ(妻)が俺に暴力を振るわせているんだ」などと
正々堂々と主張する、あるいは、内心で固くそう信じている。
・多くの場合、当事者間同士で円満に離婚の話し合いをしようとしても、
話がかみ合わない(挙げ句の果てにまた暴力を振るわれる)
→大人しいときもあるので、もう少しがんばってみようとすると、
また、突然キレて手がつけられなくなる(同じことの繰り返し)。
・妻が夫の暴力について相談しても
「あんな穏やかそうな人が…」などと反応され、あまり信じてもらえない。
→家庭内における妻に対する態度と
家庭外(会社・ご近所)における妻に対する態度が全然違う。
学歴・職業・社会的地位・年収などは関係なく、
外では立派に働いているのに、家に帰ればDVなんていうのは珍しくない。
・支配欲が強く、特に妻が専業主婦の場合には、
「食わせてもらってるんだから、言うことを聞いて当たり前」と当然のように考えている。
→執念深く、行動をつきとめるために携帯の着信が何十件と入っていたり、
家を出ても執拗に追いかけてきたりする。
・妻に対する暴力・暴言についてはすぐ忘れる(そもそも意識していない場合も)くせに
言われたこと・されたことについては良く覚えている。
→証拠をつきつけられてようやく認めるか、
それでもシラをきる場合もある。
・DVの相談をしようとしても、私が悪い、あるいは私にも問題があると言われそうで
相談するのが怖い(過去に親族・友人等に相談して言われたことがある)
→弊所のDV相談では、そのような二次被害はまったくありません。
・DV環境下で長期間耐え続けてきたため、
新しい行動を起こすのに凄く抵抗がある(私さえ我慢すれば良いのではないかと考える)
→気持ちは分かります。しかし、お子さんはどうなりますか?
・家庭内で暴力・暴言を受けていることを外部に知られたくない
→別に恥ずかしいことではありません
・家を出ても追いかけられる、あるいは最もひどい目に遭わされるのではないか。
→そういうリスクがあるからこそ、弁護士をつける必要があるのです。
・夫と別れたあと、自分でやっていけるのか、自信がない
→本気で人生をやり直す気があれば大丈夫です。
そうやって頑張っている方は沢山います。
・別れることで、子どもに何か不利益が生じるかもしれない
→今の環境に子どもを置いておく方が、よほど不利益で、子どものためになりません
30分 5000円(税別)
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